第39回名古屋大学奇術研究会発表会を見てきました

パンフレット

 行くのはこれで5回目くらいになるのだろうか、毎年楽しみにしているのだが、その感想を書くにあたり、全く独断で今年のベスト3をあげてみたいと思う。


第1位 人体交換
 箱の中の袋に女性Aが入り箱の上に女性Bが立つのだが、チェンジ後箱の上には女性Aが現れ、箱の中の袋から男性が現れる。そして女性Bは客席の後ろから登場するというもの。私自身、学生時代に人体交換を演じたことがあり、その時はひたすらに速さを追求していた。それでそういったところに目がいっていたのだが、クライマックスは全くの予想外で、「やられた」という感じだった。いったいどうやって?
第2位 メリケン・ハット
 ピクニックに出かけた子どもにふんした男女2人の掛け合いによる、コミカルな演技。出現現象はひとつひとつが本当に不思議だった。巨大なオニギリが出たときなど、客席バカウケ。わかりやすい演出と演技で、非常に楽しめた。
第3位 カード
 オープニング、BGM、ムーブ、ファッション、そのトータルな姿に見る側を期待させる何かがあった。何か面白いことをやってくれそう、という雰囲気が出ていた。完成度という点においては他の演者のほうが上であるように思うが、従来の「型にはまった」カードとは異なるスタイルに、学生マジックならではのチャレンジ精神を見て、これを3位とした。

 他ではステッキとハットを使ったジャグリングが素晴らしかった。(マジックと同じ土俵での順位づけはできないと考え外したが、ウケ具合ではトップクラスか。)

 余談だが、大学の遠い後輩たちがわざわざ名古屋まで見に来ていたのが嬉しかった(自分のころにはそこまで熱心に研究する人は少なかったので)。きっと得るものがあったと思う。


トオル