「日本のマジック展」を見に行ってきました


 イリュージョンワーカーズのライブを見た後、その足で一宮市の豊島図書館へ。こちらも「名古屋のマジック情報」で紹介させていただいた、河合勝氏による「日本のマジック展」を見に行ってきました。


 時代を感じさせるマジックショーのポスターからは、何やら怪しげな、そしてそうであるからこそ惹きつけられずにはいられない独特の雰囲気が漂い、またタネを解説した手づくりの指導書からは、当時マジックに従事していた方々の執念のようなものを感じました。マニアでなくても興味をそそられる展示の数々は、本当に一見の価値あり!です。

 私が会場についた時、ちょうど河合先生が展示を見に来た方とお話をされているところでした。熱心な質問に、ひとつひとつ丁寧に答えていらっしゃいました。私も後でお話しをする機会をいただくことができましたが、そのほんの短い時間で、先生のマジックに対する情熱に触れ、心うたれました。

 先生のコレクションは5,000点にのぼるそうですが、今回は一般の方でもわかりやすいよう、イラストの入ったものを中心に展示されたとのことでした。全て先生が個人的に収集していらっしゃるものですが、ゆくゆくは海外のようにマジックの文化を保存する公的機関、すなわち「日本マジック博物館」なるものができて、これらの伝統が後々まで伝えられたら、とおっしゃっていました。

 実は私は確か中学のころ、父に連れられて河合先生のマジックショーを見に行ったことがあります。その時の感動は、ここまで私を導くひとつのきっかけであったと思います。このような形でお会いすることになるとは思ってもみませんでしたが、目を輝かせながらマジックについて語る姿を拝見して、私自身も更にこの道を歩んでいきたいという思いを強くしました。

トオル